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業界理解AI下書き・編集部確認済6分で読める2026-06-20
🔌 学習シリーズ「半導体を基礎から学ぶ」 第3回 / 全8

半導体は何に使われている? — スマホ・サーバー・車…用途で見る需要マップ(2024年)

最大の用途はスマホ、次がデータセンター向けサーバー。そして“車”が無視できない大きさに。用途別に分けると、どの最終製品が効くかが見えてきます。

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3行まとめ
  • 半導体の需要を用途別に分けると(2024年基準・概算)、スマホ約21%、サーバー約14%、車約12%、PC約9%などが上位。最終製品が何かを知ると、半導体ニュースの“効き先”がわかります。
  • スマホ(約21%)とサーバー(約14%)で全体の1/3超。スマホは台数の多さ、サーバーは1台あたりの高性能チップ搭載量で稼ぐ、性格の違う2大用途です。AIブームでサーバー向けが構造的に伸びています。
  • 見落とされがちですが、車(約12%)は半導体の大口顧客。EV・先進運転支援で1台あたりの搭載数が増え、トヨタ(7203)やテスラ(TSLA)の競争力にも直結します。
数字で見る
エヌビディア 売上
$215.9B
前年比 +65.5%
エヌビディア 純利益率
55.6%
アップル 売上
$416.2B
前年比 +6.4%
アップル 純利益率
26.9%
本文に登場する主要数値の早見。出典は記事末尾を参照。

半導体は“どこかで作られて終わり”ではなく、最終的に何かの製品に組み込まれて初めてお金になります。だからこそ「何に使われているか(用途別の需要)」を知ると、どの最終製品が伸びれば、どの半導体が効くのかが見えてきます。今回は2024年基準の需要構造を、用途別のシェアで分解します。

用途別シェア(2024年基準・概算)

半導体需要を最終製品で割ると、おおよそ次の構成になります。

用途おおよそのシェアひとことメモ
スマホ約21%最大の用途。台数の多さで稼ぐ
サーバー(データセンター)約14%AIで構造的に拡大中
約12%EV・自動運転で搭載数が増加
その他約11%幅広い機器に薄く広く
PC約9%買い替えサイクルの影響大
民生(TV・ゲーム・ウェアラブル等)約9%生活家電・娯楽
産業(FA・医療・エネルギー等)約9%景気変動に比較的強い
基地局(通信インフラ)約8%5G/6Gの土台
タブレット約2%スマホ・PCの中間

出所: 業界資料(2024年基準・概算シェア/テレ東BIZ・SIA等)。端数処理や分類の違いにより、合計はちょうど100%にはなりません。あくまで“大きさの感覚”をつかむための目安です。

図解
スマホ
21%
サーバー
14%
12%
その他
11%
PC
9%
民生
9%
産業
9%
基地局
8%
タブレット
2%
端数処理・分類差により合計はちょうど100%にはなりません。あくまで大きさの目安です。
半導体需要の用途別シェア(2024年基準・概算)。スマホとサーバーで1/3超。出所: 業界資料(テレ東BIZ/SIA)。

スマホとサーバーで1/3超 — 数の論理とAIの論理

最大はスマホ(約21%)。世界で年に十数億台が売れる“数の論理”で、半導体の最大の出口であり続けています。アップル(AAPL)をはじめ各社のスマホには、ロジック(プロセッサ)からメモリー、イメージセンサー(アナログ)まで、4種類の半導体がぎっしり詰まっています。

次がサーバー(約14%)。こちらは台数ではなく、1台あたりの高性能チップ搭載量で稼ぐ用途です。生成AIの学習・推論はデータセンターで行われるため、AIブームの直撃を受けて構造的に拡大中。エヌビディア(NVDA)のGPUが大量に積まれるのは、まさにこのサーバー向けです。「スマホ=数、サーバー=濃さ」と覚えると、両者の伸び方の違いが腑に落ちます。

“車”が半導体の大口顧客に — 1台に数千個

意外に大きいのが車(約12%)。かつてクルマの半導体は脇役でしたが、EV化と先進運転支援(ADAS)・自動運転で状況が一変しました。今やクルマ1台に数百〜数千個の半導体が載るとも言われ、パワー半導体(モーター制御)、アナログ(各種センサー)、ロジック(制御)が幅広く使われます。

つまり半導体は、トヨタ(7203)やテスラ(TSLA)といった自動車メーカーの競争力にも直結します。「クルマは走るスマホへ」という変化は、半導体の需要地図の上では“車という用途の比重が上がる”ことを意味します。

用途を知ると、ニュースの読み筋が変わる

用途別シェアを頭に入れておくと、ニュースの受け取り方が変わります。たとえば「スマホ市場が弱い」なら最大用途のロジック・メモリーに逆風、「データセンター投資が加速」ならサーバー向けGPU・HBMに追い風、「EVが普及」ならパワー半導体や車載に恩恵——というふうに、最終製品のニュースを半導体の“効き先”へ翻訳できます。

前回までに見た「半導体の4種類」「市場規模」と、この「用途別の需要」を重ねると、“どの種類の半導体が・どの用途で・どれだけ使われるか”という立体的な地図が完成します。

まとめ

  • 半導体需要を用途別に分けると(2024年・概算)、スマホ約21%/サーバー約14%/車約12%/PC約9%などが上位。
  • スマホ(数の論理)とサーバー(1台あたりの濃さ)で全体の1/3超。AIでサーバー向けが構造的に拡大。
  • 車(約12%)は大口顧客。EV・自動運転で1台あたりの搭載数が増え、自動車メーカーの競争力に直結。
  • 「最終製品のニュース → どの半導体に効くか」へ翻訳できると、需要構造が投資・ビジネスの理解に効いてくる。

本記事は情報提供のみを目的としたものであり、特定銘柄の売買や将来予測を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。市場規模・成長率はSIA(米半導体工業会)/WSTS(世界半導体市場統計)等の公表データ、用途別シェアは業界資料(2024年基準・概算)に基づきます。個社の財務数値はSEC EDGAR(一次データ)に基づきます。

よくある質問
半導体の最大の用途は?
スマホです。2024年基準の概算で需要全体の約21%を占め、最大の出口になっています。次いでサーバー(データセンター)が約14%、車が約12%と続きます。
なぜサーバー向けが伸びている?
生成AIの学習・推論がデータセンターで行われ、1台あたりに高性能GPUやHBMを大量に搭載するためです。台数で稼ぐスマホと違い、サーバーは“1台あたりの濃さ”で半導体需要を押し上げています。
クルマにはどのくらい半導体が使われる?
EV化と先進運転支援・自動運転により、1台あたり数百〜数千個の半導体が使われるとされます。モーター制御のパワー半導体、各種センサーのアナログ、制御のロジックが幅広く搭載されます。
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